2024年6月29日
古希などと、さほど嬉しくもない呼称で呼ばれる年齢になり、何故か、はじけるような笑いの中にいる17歳の私が、ふっと頭に浮かびます。あの頃のあなたは子どもでも大人でもない世代を謳歌する高校3年生。もっぱら友達間の話題は、どこどこの誰がかっこいいとか、どこのお店が美味しいとか・・・たわいもないものでしたね。
あの時、担任の先生が私たちを前に話された言葉が、この年になりよく思い出されます。「17歳、今のあなたたちは金にも値する年代です。精一杯今を大事に生きてください」と。酸いも甘いも経験した今、身に染みてあの時の言葉がわかる気がします。
今のわたしから17才のあなたへ、
1970年大阪万博。あなたは修学旅行で貴重な体験をするでしょう。それからたくさんの素晴らしい出会いがあり、また悲しい別れもあるでしょう。叶なわぬ夢でもいい、夢を、希望を語れる人になってください。ゆっくりゆっくり足ふみしながら、わたしはあなたを待っています。