2022年3月30日
今、早期米の田植えの季節です。
この3月は、田んぼをトラクターが耕し、なみなみと水が入り、田植えの準備が整っていきました。行儀よく並ぶ小さな苗で、日に日に茶色から薄緑色に変化していく田んぼ。
実家の田植えの日は、前日の春の嵐とは打って変わって春爛漫。田んぼを見下ろしている山々には山桜も見え隠れしていました。
盆と正月に集まる親戚は、田植えと稲刈りにも必ず集まります。今は機械で植えるので、昔のように人手はいらないのですが、「集まることに意義がある」ようです。 田植え機に乗り込んでいるのはおじちゃん一人。後のみんなは、田んぼの畦に座って、久しぶりのおしゃべりに花が咲きます。
「3回目のワクチン、熱が出て寝込んだわ。」
「赤ちゃん、大きくなったねえ。」
「神経痛なの?無理しないでよ。」
「4月から大阪の大学?がんばってね。」
「転勤どこだった?」……
0才の赤ちゃんから85才のおじいちゃんまで、犬も一匹。世間話に花が咲いているうちに、あっという間に田植え終了。
この小さな苗が、どんどん枝分かれして成長して、たくさんのお米を実らせていくのです。また収穫の時期にはみんなで集まって、お互いの何でもない日常を、たくさんおしゃべりできますように。