南さつま市子育て支援センター“こみなとさん家”|南さつま市|子育て|子育て支援|家族|ふれあい|お悩み|仲間づくり|育ち

今年の稲刈りは…?    ~米作りのその後~

 5月に米作りのことを書きました。

 あれから時がたち、小さかった苗は日ごとに大きくなり、大きくなり、……周りの田んぼの稲よりもひときわ背が高く、葉も濃い緑で、株も太くなりました。

「いいぞ~。今年の米はたくさん穫れるぞ~」と笑顔で話していた夫は、7月に入ると急に心配し始めました。背が高くなりすぎると少しの雨風で倒れる可能性があるし、株が密集しすぎると病気になることもあるのだとか… このまま稲がたおれませんように。どうか病気になりませんように。

 祈り続けていた7月、大雨が2・3日続きました。田んぼに行ってみると、まるで隕石が落ちたみたいに稲が大きく倒れ、実り始めた稲穂が雨水につかっているところがあちこちに…。

 大きな落胆… 周りの田んぼは変わりなく稲穂が輝いているのに…。

 前向きに考えなくては。倒れている稲は全体の3分の1ほど。倒れた稲穂も反対側に起こせば大丈夫かもしれない。収穫量は減っても仕方がない。残りの稲がなんとか無事に収穫できますように。

 稲刈り予定の前日、倒れた稲穂を竹竿を使って1列1列反対側に起こしていた夫の上に、突然の通り雨が降り注ぎました。なんと田んぼのある一部の地域だけに、1時間あまりも、激しく降り続いたのです。…結局、翌日の稲刈りは中止になりました。

 で、半分以上が倒れた田んぼの稲刈りは、どうなったかというと……

 近くの専業農家のコンバインで刈ってもらうことになりました。その機械は、倒れた稲もなんのその、簡単にどんどん刈っていって、みるみるうちに稲刈りは終わったのでした。

 田起しから始まった、今年の米作り。毎朝田んぼに通い、水の管理をし、休みの日には肥料を与え、草刈りをして苗の生長を見守った日々。天気に一喜一憂し、こんなにハラハラドキドキした米作りは初めてでした。でも実は意外とおもしろかったかも。最悪の事態(米が収穫できない)も考えたので、それよりかはましだったことで小さな幸福感も味わったりして。

 以下の教訓も学びました。

・「こんなこともあるさ。最初から上手くはいかない。」

・「失敗する人もいないと、みんな上手くいってはおもしろくない。」

・「いい勉強になった。次は大丈夫。」

*ちなみに今年の失敗の原因は、肥料の量が多かったことらしいです。(単なる計算ミス?)

 子育ても、上手くいかないことがいっぱいありますよね。ハラハラドキドキの毎日、でも子どもの笑顔にふと幸せを感じたり…。それって素敵かも。